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2019.4.29受験対策
現役新大生レポート「大学・学部の選択」
新潟大学学生の町田です。
高校生の皆さんは新学期も始まり、新しい学年にも慣れてきたでしょうか。
大学はどこに行こうか、どの学部にしようか、と考え始めている人も多いかもしれません。
今回は「大学・学部の選択」についてお話します。
まず志望大学を決める上で最も大切なことは、学部選択です。まずは大学から決めるんじゃないの?と思うかもしれませんが、私は学部から決める方が良いと思います。
理由は個人的な経験則です。具体例として、私の周りで大学受験に失敗した方の話を取り上げます。その方は高校二年生の時点で自分のやりたいことの方向性(文系理系のどちらか一方)さえ定まっておらず、なおかつその秋になっても大学受験に対して酷く楽観的に考えているように感じられました。彼女は自分のやりたいことを見つける前に、大学の名前で志望大学を決めました。高校では理数系クラスに属していましたが、その大学の文系の学部を受験すると決めました。三年生になって理系から文系に変えました。それは良いのですが、その後、彼女はその大学のその学部が自身の学力に見合っていないと気づき、結局、その大学の違う学部を受験することになりました。そして、大学の名前を重視し、学部(大学で4年間学ぶ学問)を軽視した彼女は推薦入試と前期試験を受験しましたが受かることはありませんでした。
傍から見る限り、彼女はとてもよく勉強していましたし、推薦入試のために遠方まで取材に行きその調査報告書を大学に提出したりと非常に精力的に取り組んでいました。それなのに叶いませんでした。
それはなぜでしょうか。答えは彼女が私にこぼした言葉にありました。「私、この分野で働ける気がしないんだよね。想像できない」と言っていました。私は正直、なんだそれと思いました。必ずしも大学で学んだ学問が仕事に直結するとは言えませんが、その学部の出身者がどのような職業に就いているのかを調べて、想像する。そしてその職業が自分に合っているかあてはめてみる。そうやって自分のできること・自分のやってもいいことを見つけていく。その中から自分の進む道を選択していくものだと思います。彼女はその想像する段階で自分のやりたくないと思っている学問を選択してしまってました。これではどれだけ努力しようとしても、受験勉強でつらくなった時のモチベーションが上がりません。
大学合格の近道は、まず自分のやりたいことを見つけることだと思います。自分のやりたいことと言われてもわからない時は、自分のできること・自分のやってもいいことを考えることから始めてみましょう。